人の介在が必須な接着工程で
評価可能な仕組みを開発し、スマートな生産工程の実現へ
製品の製造には、物と物をくっつける工程があります。私は、そこで使用される接着剤が安定して、確実に塗布されているかを評価する生産技術を開発しています。当社のごく小さな製品では、接着剤もごくごく少量となりますが、その塗布量は安定していないといけません。しかし、これまで本当に正しく塗れているのかを確認する術がなく、課題でした。生産現場は、その日その日によって温度・湿度など、全てが同じ環境ということはありえません。このため、接着剤も同じメーカーの同じ品番であっても、粘度など状態は異なってきます。同じものを使っているのに、同じことができない…それを評価することによって解決しようとしています。
現在、スマートファクトリー化が進むなかでも、接着工程は人の感覚によって微調整・修正が必要であり、必ず人が介在しなければなりません。これを自動化できれば、さらなる効率アップにつながります。それを目指して、日々開発を進めています。
難しさの連続である技術開発、その“やりがい”は
自分の納得感こそが判定基準となる
入社して配属面接の時に、「学生時代にやっていた実験の延長線にある仕事がしたい」という希望を伝えたら、「生産技術の開発がよいのでは」と現在の部署に配属になりました。こうすれば答えが出るという、セオリーがない。前例がない。そうなると、どうしたらよいかを自分で考えなきゃいけない。それは難しさの連続であり、それだけにうまくいった時にはやりがいを感じます。私個人としては、納得いくまでやりたいといつも考えています。自分が知り得る理論や物理法則などで、解釈ができる、説明ができる。理解ができるところまでやりたい。自分が納得できて、初めて達成感があると考えています。
技術開発の仕事は、簡単ではありません。でも、ものづくりへの好奇心があれば、興味が尽きない仕事です。特にここは、やりたいことができる機会もあるし、あとは技術者自身に積極性があれば住み心地はよいはずです。
6:00
起床
6:30
朝食
7:00
出勤
8:20
業務開始
メールチェック 本日の予定を確認。
10:00
グループミーティング
進捗状況や課題の共有 煮詰まっている事項などでアドバスを交換します。
12:50
昼食・休憩
13:35
午後の業務開始
実験、データ整理に取り組みます。
18:00
帰宅
20:00
映画鑑賞
22:00
就寝
出張先の中国・現地法人「無錫アルプス」。カメラアクチュエータなどの製造拠点です。
入社2~3年の頃に、レーザー溶接の仕事に携わっていました。当時、これを使用する生産現場が中国だったので、業務改善のために、長期にわたって何度も中国へ出張しました。
どこで仕事をする時にも、大切なのはコミュニケ―ションです。「分かっているだろう」という、自分の勝手な想い込みは禁物。どこまで現地のメンバーに理解してもらっているかを確認しながら仕事を進めていきました。新人といっていい時期だったので、私自身も分からないことばかりで苦労しましたが、この経験は大きなものとなりました。